疑問への解決方法は人それぞれ違う
先日、私は美容院へ行ったのだが、そこで不意に “人間はなぜ生きているのか” という漠然とした疑問の話をした
正直その時は、自分なりの答えを準備できておらず、しっかりとした返答はできなかった
事実、私も “なぜ人間は生きているのか?” を、疑問に思ったことはある
だが、この手の疑問は恐らく ”この世の中で一番明確にできない哲学的な疑問の1つ” だ
だとすると、ひとりひとりの人間が自分なりに答えを導き出すべき問題であり、 ”人それぞれ答えが違う疑問” だろう
ただ私は、そんな疑問は大きく分けて2つあると考えている
その2つとは、 ”好奇心や探究心から追求したくなる疑問” と ”実際に問題が発生して解決するべき疑問” だ
そして、あなたがすぐに向き合うべき疑問は、全体像が明確になっている疑問である
疑問の形が本質的で明確になっているほどに、解決へと導かれるからだ
疑問に対する答えを導き出そうとするとき、向き合う準備ができているかどうかをしっかりと考えて欲しい
逆に言えば、向き合う準備ができていない疑問は、先延ばしにしても大丈夫なことが多い
もしくは、準備が整うような行動をしてから、しっかりと向き合って欲しい
その点を考えて、すぐに解決しなければいけないと自分を追い込んだり、できないことへの罪悪感などに悩まされないように、自分の力に合った疑問をひとつひとつ解決していこう
そうすれば、まだ解決できない疑問も、あなたの成長と共に解決できる日が来るだろう
その疑問は好奇心なのか問題意識なのか
追求したい疑問とすぐに解決すべき疑問
人間は疑問を持つとき2つのパターンがあって、 “好奇心からくる疑問” なのか “問題意識からくる疑問” なのかに分かれる
分かりやすく言うと、 ”面白さや探究心から追求したくなる疑問” と ”実際に問題が発生して解決するべき疑問” だ
そして、それを明確すれば、疑問への向き合い方がわかる
今回の話では、 “なぜ人間は生きているのか?” という疑問は、好奇心や探究心からくる疑問だ
なぜならば、その答えが明確にならなくても、今までと変わらず生きていけるような哲学的な疑問だからだ
”人間の心理や潜在意識” を分析したいときは、哲学的な知識が役に立つ
では、逆に問題意識からくる疑問にはどんな物があるだろうか?
考え方としては、 ”あなたが これから成長する ために解決すべき課題” である
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抱える疑問によって捉え方は変わる
例えば
- どうやったらこんな髪型に切れるのか
- どうやったらこんなカラーが出せるのか
- どうやったらこんなパーマを形にできるのか
など
ひとりひとりのお客さんに合わせて満足してもらえる技術を確立するための疑問である
- この料理をできるだけ美味しくするには
- この食材の良い部分を引き出したり残したりするには
- 料理として全体のバランスを完成させるには
など
お客さんに満足してもらえるような料理の提供を目的とした疑問である
美容師さんと調理師さんの疑問は 同じ特徴の疑問ではない な
- 美容師さんの疑問(課題) : お客さん ひとりずつの好み に合わせた提供
- 調理師さんの疑問(課題) : 全体の傾向を把握し、 たくさんの人に喜ばれる料理 の提供
美容師さんは、お客さんごとに髪の切り方・カラーの出し方・パーマのかけ方を変える
だが、調理師さんはひとりずつ味付けを変えて料理を提供するわけにはいかないから、できるだけ多くの人が喜ぶ味を追求しなければならない
目的意識が変われば、見るべき視点が違ってくる
そして私が思うに、目指すべきゴールが形なのか、考え方や感性なのかによって、答えが明確に出る・出ない場合がある
どちらにしても、 ”自分の理想とする形・考え方・感性” を追及しなければならない
≪ Point ≫
・哲学的な疑問の解決は即効性はないが、 大きく見ると人生に影響を与える
・目の前にある課題 をひとつずつ解決すれば、成長へと繋がる
・経験値があるほど結論の出し方が早く 、相手を納得させる方法も明確になる
疑問の振り分け方と経験値の関係性
経験値と視野が広がれば解決できる疑問は増える
疑問の難しいところは、 ”目の前の問題なのか、まだ保留にすべき問題なのか” と、はっきり分けることができないときがあることだ
というのも、視野が広いほどに疑問の形は明確になる
逆に視野が狭いと、疑問の情報が足りない
論点がずれた問題意識 をしてしまうと
本質的に疑問を解決できません!!
本当の問題が何なのかをしっかりと見極める必要がある
大まかな疑問の形があっても、情報不足であれば、追及し解決へと導くのは困難になる
例えば
- 新入社員は何が分からないのかが分からないから、疑問の形が明確ではない
- 熟練社員は全体像が明確だから、問題が発生しても全体とのバランスを考えながら疑問を分析し、解決法を考える
両極端な例になったが、疑問の視点が本質的で明確になっているかを考えてみてほしい
このとき、私は3つに分けると良いと考える
”全体像が明確な疑問” は情報も十分にあり、その疑問を解決へと導く経験値や知識も豊富なはずだから、答えをしっかり導き出せる可能性は高い
それに加えて、全体像が明確であるほど一部分を切り取ってもしっかり対処可能だ
逆に、 ”全体像がはっきりしてない疑問” は、まだ、あなたが解決する力はない
”その問題と向き合うにはまだ早い” という状態だ
もう1つの ”好奇心寄りの疑問” に関しては、差し迫った目の前の疑問ではないため、基本的にすぐに解決しなければならない問題ではない
基本的には、保留にしておくべき疑問だ
ただし、好奇心や探究心から来ている疑問だから、あなたが楽しみながら深掘りできるならば向き合ってみるべきだ
楽しみながら解決できる疑問は、あなたに 精神的エネルギー を補充してくれる
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ある程度余裕があるときに、じっくり調べて本質へと近づければ、あなたの人間力や知識は大幅に向上し、物事の真理を学びにできるだろう
能力的に実力を高め、精神的に人間力を鍛えれば、総合力が身に付く
このように、どんな属性の疑問なのかを振り分けて、しっかり対処するタイミングを計ってほしい
その時は、目の前にある解決すべき疑問に移り変わっているから、解決できるはずだ
そのときがターニングポイントである
それが疑問に向き合うという本質だ
あなたの成長の度合いと保留中の疑問のバランスを考えて、ひとつひとつの疑問を解決し、さらにあなたの成長へと結び付けて欲しい
疑問を一旦あなたの引き出しにしまっておく
上記の保留にしておく疑問とは、あなたがまだ解決するには早い疑問だ
だから、疑問を抱えたときは、先ほどの3種類の疑問のうち、どれに当たるのかを明確にしなければならない
どの疑問なのかを明確にすれば、対処の仕方は変わる
頭を整理するために、ノートなどに書き出すのでもいい
”解決できない疑問や問題” を抱えて不安になるかもしれないが、焦らなくても大丈夫だ
解決できる力が身につけば、あなたは引き出しにしまった頃の自分よりも、はるかに成長していることを意味する
解決できない疑問や問題が多いほど、 成長の伸び代が大きい よ!!
それと同時に、 ”何かのきっかけでその疑問のヒントを得たとき” も、引き出し一緒に入れておくといい
ヒントや情報がたくさん増えるほど、その疑問を解決できる日が近づく
解決へと導くための選択肢を増やし、一個ずつ潰していくことで解決へと進む
とはいえ、全ての疑問の答えが出るわけではない
その疑問に対する答えは1つだとは限らない
それならば、 ”時と場合によって複数の選択肢を使い分ける” ことで、対処しよう
そうすれば、広い視野で安心して対処できる
そうしなければ、新しい経験値の獲得の意識が低下してしまう
常に時代は移り変わる
新しい技術の革新や情報の更新によって、新しい何かは次々に生まれてくる
人生は一生勉強だ
だが、今までの経験値によって ”見える視点が広がっている・問題意識の取り上げるスピードが上昇している” という自信は持っておこう
そこにあぐらをかかなければ、 自信 を持ちながらこれからもあなたは 成長 できる
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≪ Point ≫
・解決する準備を整えてから 、解決する意識を持つ
・全体像が明確である ほど、疑問にしっかり向き合える
・目の前の疑問に対処して成長を促し、 好奇心・探究心の疑問 に対処して人間力を高める
・頭の片隅にある引き出し を上手く使い、対処可能な疑問に向き合う
・対処可能な疑問が増えても、 あぐらをかかず、成長を目指す
自分に厳しすぎず、優しすぎず
あなたはしっかりと疑問に向き合っているだろうか?
疑問に向き合うとき、全てを一人で抱え込む必要はない
というのも、責任感が強く ”どんな課題も自分の力で解決しなければならない” と思い込んでは、精神的にまいってしまう
もし、解決できたと思っても、実は解決できていないなんてこともある
それだけに本質を見極める力も必要になる
また、解決できない問題を抱えている自分をしっかりと許すことも、必要だろう
”自分に厳しすぎず、優しすぎない” 丁度いい自分の在り方も考えてみて欲しい
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